奈紗 憧れの藍に密着プラン「ショートゲームのリズム参考に」

[ 2016年10月6日 05:30 ]

<スタンレーレディス練習日>練習ラウンドで松原由美(左)と笑顔で話す畑岡奈紗
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 女子ゴルフのスタンレー・レディース(7日開幕、静岡・東名CC)で2週連続優勝を目指す畑岡奈紗(17=茨城・ルネサンス高3年)が憧れの先輩のプレーを見て学ぶ。女子高生プロの先駆けである宮里藍(31=サントリー)が11月4日開幕の日米ツアー共催TOTOジャパンクラシック(茨城・太平洋C美野里C)に米ツアーメンバーとして出場圏内をキープしていることが分かり、同大会を観戦予定でプロ宣言する意向の畑岡は期待で胸を膨らませた。

 憧れの人と再会のチャンスだ。畑岡は宮里が米ツアーメンバーとしてTOTOジャパンクラシックの出場圏内をキープしていることを聞くと、「そうなんですか!見てみたい。凄く楽しみです」と顔をほころばせた。会場の太平洋C美野里Cは自宅から近く観戦に訪れる予定で、「藍さんのショートゲームのリズムを参考にしています」とラウンドを見て回るプランも明かした。

 畑岡がまだ4歳だった03年、宮里はミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンでアマチュア優勝を飾り、すぐにプロ転向した。“藍ちゃんブーム”の中でゴルフを始めた畑岡が宮里に憧れるようになったのは自然なことだった。小学生で観戦に訪れたワールド・サロンパス・カップで書いてもらったサイン色紙は今も自宅に飾ってある。4月の米ツアー、スウィンギングスカート・クラシックでは練習日に一緒に写真を撮り、スマホの中に大事に保存しているという。その際、宮里から「アマチュアで出られる選手は少ないのに凄いね」と激励されたことは忘れられない思い出だ。

 この日は「少し疲れもあるので」とイン9ホールの練習ラウンドを行ったが、新しい1Wをテストするなど工夫も凝らした。史上初のアマチュア優勝を達成した先週の日本女子オープンから「調子は変わっていない」と引き続き好調を維持している。

 第1ラウンドの組み合わせが発表され、ディフェンディングチャンピオンのイ・ボミと今季2勝と好調の笠りつ子との注目組に入った。周囲の期待の高さは感じつつも「大勢のギャラリーの方に囲まれるうれしさはある」と大物の風格を漂わせた。師事する中嶋常幸からは前日に電話で「強い選手は優勝した次の週も強い」と言われたことを明かし、「そうできるように頑張りたい」と力強く宣言した。

 ▼TOTOジャパンクラシックの出場資格 米ツアーメンバー43人、日本ツアーメンバー35人が出場予定。米ツアーメンバーは9月のエビアン選手権終了時点の賞金ランク上位43人が出場できるが、辞退者が出たために宮里に権利が繰り下がってきた。エントリーの締め切りは米国時間の10月20日。日本ツアーメンバーは来週の富士通レディース終了時点の賞金ランク上位35人は出場できる。いずれも辞退者が出た場合は順次、資格が繰り下がる。

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