日中韓が「平昌宣言」を採択 スポーツ交流で平和を

[ 2016年9月23日 11:46 ]

 日中韓3カ国は23日、2018年冬季五輪・パラリンピックが開かれる韓国北東部の平昌でスポーツ行政担当相の会談を開き「スポーツ交流を通じて相互理解と信頼を強化し、これを基盤に東アジアの平和共存のため努力する」とうたう「平昌宣言」を採択した。

 3カ国は平昌冬季五輪と20年東京五輪、22年北京冬季五輪の成功のために運営ノウハウの共有などで協力を深めていく方針を確認。「日中韓のスポーツ交流と協力がそれぞれの国民に対する理解拡大の重要な礎になることを認識し、3カ国の未来志向の交流協力を定着させていく」と強調した。

 また今回初めて開いた担当相会談を定例化し、2回目を18年に東京で開くことを決めた。

 会談には松野博一文部科学相と鈴木大地スポーツ庁長官、中国国家体育総局の劉鵬局長(閣僚級)、韓国の趙允旋文化体育観光相が出席。署名式には国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長も同席した。

 宣言では日中韓がドーピング防止で協力し「選手保護の先頭に立ち、世界に公平なスポーツ精神を広める」としたほか、女性や障害者、高齢者を含む「すべての人々のスポーツ活性化」や、スポーツ産業がアジア発展の原動力になるよう努力することなどで一致した。(共同)

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2016年9月23日のニュース