リオ銅・奥原 東京へ向けまずは連覇 山口はリベンジ狙う

[ 2016年9月18日 11:00 ]

ヨネックス・オープン、女子シングルスで2連覇を狙う奥原(AP)

ヨネックス・オープン・ジャパン2016

 バドミントンのスーパーシリーズ「ヨネックス・オープン・ジャパン2016」は、9月20日~25日の6日間、東京体育館で開催される。リオデジャネイロ五輪で日本史上初の金メダルを獲得した女子ダブルスの高橋礼華(26)、松友美佐紀(24)組(日本ユニシス)、同じく女子シングルスで銅メダルを獲得した奥原希望(21=日本ユニシス)ら五輪代表選手が凱旋し、海外からも強豪が集う今大会。世界トップレベルの戦いに要注目だ。

 女子シングルスは激戦必至だ。日本からは若き2人がそれぞれ2度目の優勝を狙っている。まずは21歳の奥原希望。リオ五輪では日本のシングルス史上初のメダルとなる銅メダルを獲得した。ただ3位決定戦が相手選手の棄権で不戦勝だったこともあり、「勝って終わりたかった。やっぱり一番上で(金メダルを)もらいたかったので、悔しい気持ちがあります」と満足はしていない。両膝の手術を乗り越えて、日本のエースとなった21歳は「五輪を終えて燃え尽きる感じになるのかなと思ったけれど、すぐに次へと気持ちが向いた」と話す。第2シードの今大会で目指すは連覇、そして20年東京五輪へ向けて最高のスタートを切ることだ。

 19歳の山口茜(再春館製薬所)にとっても新たな出発だ。リオ五輪では準々決勝で奥原と対戦。過去1度もゲームを奪ったことがなかった奥原から第1ゲームを奪取。ライバルを追い詰めたが、逆転負けし、涙を流した。「メダルを取れなかったというより、負けてすごく悔しかった」。それでも堂々のベスト8。高校1年生だった13年のヨネックス・オープンで予選から勝ち上がって、スーパーシリーズ全種目を通して日本人初制覇を成し遂げた天才少女は「また次を頑張ろうと思う。ヨネックスオープンでは今年も自分らしいプレーをたくさんしたい」と3年ぶりの優勝へ向けて気合たっぷりだ。

 海外勢ではリオ五輪で初めてアジア系以外の五輪女王となった世界ランキング1位のマリン(スペイン)、準決勝で奥原に完勝した銀メダリストのプサルラ(インド)も参戦。五輪メダリストが勢揃いし、五輪に負けない熱い戦いが見られそうだ。

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