琴乃“カズマット効果”3差発進 腰痛解消で今季ベストの67

[ 2016年9月17日 05:30 ]

<マンシング・初日>18番でバーディーパットを決め、笑顔の香妻琴乃は5アンダー6位タイスタート

マンシングウェアレディース東海クラシック

(9月16日 愛知県・新南愛知CC美浜C=6397ヤード、パー72)
 香妻が“カズマット効果”で好発進だ。香妻琴乃(24=サマンサタバサ)がボギーなしで67をマーク。自腹で購入した東京西川のマットレス「エアー」を転戦中の宿泊先で使用することで持病の腰痛が解消。今季の自己ベストスコアを出し3打差6位でスタートした。成田美寿々(23=オンワードホールディングス)ら2人が64を出し、首位に並んだ。

 香妻のエンジンがかかってきた。3番で1・5メートルを入れバーディーを奪うと、5、8番はともに約75ヤードを58度のウエッジで2・5メートル以内につけてバーディー。最終18番は4メートルのバーディー締めで、ボギーなしの67をマーク。今季自己ベストのスコアに「ミスショットはあったけれど、パットが良くなっているので全体的に良い感じでラウンドできた」と笑顔で振り返った。

 自己投資がようやく実を結びつつある。今年のはじめに、サッカーの三浦知良(横浜FC)のCMで知られる東京西川の「エアー」のマットレスと枕を計7万円で購入。宿泊先にも持ち運び、使用するようになってから、一昨年、昨年とシーズン中に悩まされていた腰痛を発症していない。体を鍛えるトレーナーとケアを専門にするトレーナーともそれぞれ契約。連戦が続いても不安なくクラブを振れている。

 先輩の威厳も保てた。同組だったのは日章学園の後輩でアマチュアの三浦桃香。香妻が高校の時に使っていた体操着は柏原明日架を経て、現在、三浦が使用中。小学生の頃から知っており、「モモ」と呼んでかわいがっており、スコアでは72の三浦に圧勝し「先輩はうまい!あこがれです」と後輩をうっとりさせた。

 春先から夏にかけて予選落ちが続き、賞金ランクは圏外の56位。3年連続の賞金シードを確定させてはいないが、最近は5試合連続予選を突破している上に、「目標は優勝。シードを獲れなかったら予選会に行けばいいからシードは目標ではない」と強気なメンタルも健在だ。実りの秋へ、心技体が整ってきた。

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2016年9月17日のニュース