ロクテ、デマ騒動から1カ月経過も…リオに棲む見えない魔物

[ 2016年9月16日 17:21 ]

テレビ出演中に観客から詰め寄られたロクテ(AP)

 リオデジャネイロ五輪中に虚偽の強盗被害を訴え問題となった競泳男子のライアン・ロクテ(32=米国)が今度はテレビ出演中に観客から詰め寄られる一幕があった。武装警官を装うグループに襲われたというデマから1カ月が経過したが、騒動はまだ鎮火していないようだ。

 髪を銀色に染めてリオに来たロクテは、選手の間でも話題に上がるほど浮いた存在だった。そんな時、ニュージーランド人と日本人のハーフで関西弁を操る米国籍のジェイ・リザーランド(21)を発見。大先輩のヘアカラーについて質問すると「めっちゃクレイジー」と返ってきた。それから約10日後に世界中に配信されたクレイジーなニュース。後輩の目は間違ってなかった。

 日本出発前に恐れていた強盗やひったくり被害は現地の警察や軍隊による厳重警備によって遭わずに済んだ。到着初日から蚊に刺されたが、心配されたジカ熱にもならず閉幕。ところが帰国して2日経った夜に悪寒が走った。へんとう腺が腫れて39度の熱が3日間続き寝込んだ。帰国後に喉の痛みを訴えた関係者が何人かいたらしい。湖から悪臭が流れ、ホテルの通路は一日中ガス臭が漂った地球の裏側。リオに棲む見えない魔物はやっぱり恐ろしい。(宗野 周介)

続きを表示

2016年9月16日のニュース