上野 今度はリーグ最多1965奪三振も「え?達成したんですか」

[ 2016年9月12日 07:15 ]

日立戦に登板し、リーグ通算最多奪三振記録を樹立したビックカメラ高崎・上野由岐子

第49回日本女子ソフトボールリーグ第6節 ビックカメラ高崎1―3日立

(9月11日 兵庫・尼崎など)
 レジェンドが連日の大記録だ。第49回日本女子ソフトボールリーグ(スポーツニッポン新聞社後援)は11日、兵庫・尼崎市などで第6節が行われ、ビックカメラ高崎の上野由岐子投手(34)は日立戦で2番手として登板。4奪三振でミシェル・スミスの持つリーグ最多奪三振記録(1962)を抜き1965奪三振の新記録を樹立した。試合は1―3で敗戦。日立の山田恵里外野手(32)はリーグ最多に並ぶ39本塁打を記録した。

 大人の投球術で200勝を飾った翌日、今度は力で記録をつくった。3回、先発の浜村が1点を失った直後、無死満塁で上野が緊急登板。最初の打者を直球で見逃し三振とし、豊田自動織機で活躍したミシェル・スミスの持つ奪三振記録に並んだ。続く打者には粘られながらも9球目に直球を投じ空振り三振。2者連続で、積み上げた奪三振を1963個とした。

 「昨日の状況とは違うからいいボールを使いました。抑えにいきました」。狙って奪い、樹立した新記録。直後に中前打を許し、5回には盟友でもある山田に被弾した。逆転勝ちを呼び込むことはできなかったが、3回を投げ4奪三振で1965へと数字を伸ばした。とはいえ、本人は記録には至って無関心。「奪三振の記録がいくつか知らないので…。え?達成したんですか。じゃあ、良かったです」と人ごとのように応じた。

 3敗目は2年連続優勝の道をやや険しくしたが、エースの復調は好材料。「チームとして勝ち星を増やしたい」。どんな記録をつくっても、上野が追い求めるものは変わらない。

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2016年9月12日のニュース