ナダル死闘4時間7分 屈辱終戦、04年以来の4大大会8強なし

[ 2016年9月6日 05:30 ]

タイブレークの6―6からフォアハンドのリターンをミスし、顔を覆うナダル

テニス全米オープン第7日 ナダル1―6、6―2、4―6、6―3、6―7プイユ

(9月4日 ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター)
 男子シングルス4回戦で世界5位で第4シードのラファエル・ナダル(30=スペイン)が、同25位のリュカ・プイユ(22=フランス)にフルセットで敗れる波乱があった。ナダルが4大大会で一度も8強入りできなかったのは、4大大会出場初年度の04年以来。第1シードのノバク・ジョコビッチ(29=セルビア)は10年連続で準々決勝に進んだ。

 4時間7分のシーソーゲームでナダルが敗れた。「最後のボールまでファイトし続けたが何かが足りなかった」と首を振った。プイユの切れ味鋭いバックハンドにも押されて第1、第3セットを落とした。常に追いかける展開だったが、最終セットは息切れした相手から先にブレーク。しかしこのリードを守れず、タイブレークでは3―6から追いつく粘りを見せたものの力尽きた。

 今季の4大大会は全豪が1回戦敗退。全仏は3回戦後に左手首のケガで棄権し、ウィンブルドン選手権は欠場した。「ケガの前のレベルを取り戻すにはまだ改善が必要」とストロークで相手を押し込む威力を欠いた。30歳を迎えて衰えも指摘される中「昨年のように思い悩んではいない。練習も試合も全て楽しめている」とかつての王者は下を向かなかった。

続きを表示

2016年9月6日のニュース