元時天空の間垣親方が引退会見「生きていくため」治療に向き合う

[ 2016年8月30日 05:30 ]

引退会見に臨む元時天空の間垣親方。右は時津風親方

 昨秋から悪性リンパ腫で闘病し、25日付で現役を引退した元小結・時天空の間垣親方(36)が引退会見に臨んだ。

 スーツ姿の親方は病気を宣告された当時の心境を「最初は受け入れられなかったが、日にちがたつにつれて生きていくために治療に向かい合わなきゃいけないと思った」と振り返った。昨年九州場所から全休を続け、抗がん剤治療を受けて一度は髪の毛が抜けたが「土俵にもう一回戻りたいという思いがあったから、この1年の治療を乗り越えられた」と経過は良好。「悔いはありますが、それを人生にぶつけ、経験として生かしたい」と秋場所から親方としての仕事も務める予定だ。

 14年の現役生活での思い出の一番は、三段目時代の03年初場所に同部屋の豊ノ島との優勝決定戦を制した時。その豊ノ島は現在、左アキレス腱断裂で治療中だけに「一日も早くケガを治して僕の分まで相撲を取ってもらいたい」と涙ながらにエールを送った。

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2016年8月30日のニュース