時天空 引退…「間垣」襲名 悪性リンパ腫で昨年から闘病中

[ 2016年8月27日 05:30 ]

悪性リンパ腫で闘病中の時天空

 日本相撲協会は26日、悪性リンパ腫で闘病中の元小結・時天空(36)が引退し、年寄「間垣」を襲名して親方になったと発表した。25日の理事会で承認した。29日に師匠の時津風親方(元幕内・時津海)が同席して引退会見を開く。

 昨年7月の名古屋場所中から肋骨付近の痛みを訴え、病院の検査で肋骨にひびが入っていると診断された。続く秋場所では終盤に激痛に襲われ、病気が判明。抗がん剤治療を受けるために、昨年11月の九州場所から全休を続けて今年7月の名古屋場所では西三段目26枚目まで番付が落ちた。

 同部屋で東農大出身の後輩でもある幕内・正代は神奈川・平塚巡業の際に「時天空関に稽古をつけてもらったことで今の僕がある。その時はきつかったけど振り返ってみると必要だった」と感謝。今年4月に力士会会長として見舞金を送ることを関取衆に提案した横綱・日馬富士は「初場所後にお見舞いに行った時に“やっと軽くなる薬が見つかった”と言っていてうれしそうだった。できたらもう一度土俵に上がりたかったと思うが、とにかく元気でいてくれたらと思います」と治療に励む36歳をねぎらった。

 ◆時天空 慶晃(ときてんくう・よしあき)1979年9月10日、モンゴル・ウランバートル生まれの36歳。モンゴル時代は柔道に打ち込み、00年に留学した東農大で相撲を始める。3年時に時津風部屋に入門し、02年名古屋場所で初土俵を踏んだ。04年名古屋場所で新入幕。右四つや足技を得意とし、幕内在位は63場所。小結を3場所務めた。三賞は技能賞1度。14年1月には日本国籍を取得した。

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2016年8月27日のニュース