樋口黎は銀メダル!初出場20歳のホープ 快進撃も決勝は惜敗

[ 2016年8月20日 05:30 ]

決勝で敗れるも銀メダルを獲得した樋口

リオデジャネイロ五輪レスリング

(8月19日 カリオカアリーナ2)
 フリースタイル男子の2階級が行われ、57キロ級の樋口黎(20=日体大)は決勝で2015年世界選手権王者のウラジーミル・キンチェガシビリ(25=ジョージア)に3―4の判定で敗れたものの、初めての五輪出場で銀メダルを獲得した。

 日本男子はグレコローマンスタイル59キロ級の太田忍(22=ALSOK)の銀メダルに続く2個目のメダルとなった。

 日本伝統の軽量級を担う20歳のホープ。6月の欧州遠征は二つの国際大会で優勝し「金メダルを」と意気込んで臨んだ初の大舞台で樋口が躍動した。初戦は2014年世界選手権王者で前回ロンドン五輪55キロ級銅メダリストのヤン・ギョンイル(北朝鮮)に先制を許しながら12―2、2回戦ではラチナウ(ベラルーシ)を圧倒して10―0と2戦連続でテクニカルフォール勝ち。

 3回戦ではヨウリス・ボネロドリゲス(キューバ)を8―4で退け、勝てば銀メダル以上の獲得が確定する準決勝では13年世界選手権55キロ級覇者のハッサン・ラヒミ(イラン)に10―5の判定で下ち。「僕の片足タックルが通用し、世界のトップだと証明できた」と自信を口にし、臨んだ決勝。

 昨年の世界選手権チャンピオン相手に第1ピリオドを1-0でリード。第2ピリオドも片足タックルでリードを広げたが、終盤に編激され3―3に。相手に手をつかまれたまま攻められずに試合終了を迎えた。日本側は、指をつかんでいたとしてチャレンジをしたものの、認められず敗れた。

 ◆樋口 黎(ひぐち・れい)15年は全日本選抜選手権を減量苦で棄権したが、国民体育大会を制し、全日本選手権で初優勝。茨城・霞ケ浦高出、日体大。1メートル62。20歳。大阪府出身。

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