伊調馨 自己採点は常に“激辛”100点取るには「時間無制限で」

[ 2016年8月19日 07:50 ]

リオ五輪<女子レスリング58キロ決勝>金メダルを胸に天を仰ぐ伊調

リオデジャネイロ五輪レスリング・フリースタイル女子58kg級

(8月17日 カリオカアリーナ)
 【伊調のストイック語録】相変わらずの激辛採点だった。五輪で金メダルを獲ろうとも“伊調先生”に容赦はなかった。「金メダルだったことは満足ですけど、レスリング選手としては出直してこいって感じ」。今回の自己採点は「金メダルに免じて30点」。昨年世界選手権の25点より良かったが、内訳は金メダル25点、試合内容5点というから、これはもう落第は免れない。

 一体、どうすれば満点が取れるのか。昨年末に聞いた時には「時間無制限だったらできるかもしれない。納得したところで“終わり!”って」と話していた。五輪4連覇の女王との時間無制限マッチ。受けてくれる相手を探す方が無理な話。どうにもこうにも100点への道のりは険しいのである。

▼伊調のストイック語録

 ☆10年世界選手権モスクワ大会 女子63キロ級で6度目の頂点に立ち「優勝してうれしいけど、自分のレスリングの半分も出せていない。(出せたのは)15%」。

 ☆12年ロンドン五輪 本番前に左足首のじん帯を断裂する大ケガを負いながら、1ピリオドも落とさず圧勝。女子63キロ級で3連覇を達成し「五輪3連覇を目標にしてきたわけではないから、3連覇と聞いて、年を取ったなあと思います」。

 ☆14年世界選手権タシケント大会 世界大会では初めて58キロ級で出場。計4試合、失ポイントなしの完全勝利で頂点に。五輪3連覇を含む世界大会12連覇を達成したが「まだ物足りない。今日は45点。50点と言いたいけど、自分に厳しく45点」。

 ☆15年世界選手権ラスベガス大会 失点0の完全優勝。世界選手権13連覇にも自己採点は「25点。意識したタックルができなかった」とまたしても辛口採点。 

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