シンクロ“美脚”テーマに肉体改造 “一般女子”が2年半でアスリート体形に

[ 2016年8月18日 11:50 ]

中国代表時代から井村監督を支えた浅岡良信氏

リオデジャネイロ五輪シンクロ・デュエットフリールーティン決勝

(8月16日 マリア・レンク水泳センター)
 シンクロ日本の復活を陰で支えてきた立役者が中国代表時代から井村監督と組むトレーナーの浅岡良信氏だ。日本代表は以前、練習拠点の国立スポーツ科学センターの職員からトレーニング指導を受けていたが浅岡氏はフルタイムで練習を見て選手に応じた個別練習などを取り入れた。井村監督と取り組んだ肉体改造最初のテーマが「美脚」だった。

 モデル事務所での指導歴もある浅岡氏は水面から浮き上がった時に脚が長く見えるようにするため「細くて引き締まった脚」を目指した。太く見えやすい脚の外側の筋肉より内側を中心に強化。平均17%で体脂肪を管理した。足先まで筋張った脚はより細く見えるという。

 以前の腹筋回数は1セット20回だったが、100回単位まで増やして体幹も鍛えた。腰のくびれは水中で回転した際にプロペラのようになり、波形が変わって隣の選手に影響が出る。寸胴形の方がよりスピンが回りやすい。脂肪も必要となるため個人差はあるものの、1日3000キロカロリーの食事を目安とした。選手の筋肉量は14年当初から2~3キロアップ。三井が「一般女子」と言っていた体は2年半で表彰台に立つ「アスリート体形」に生まれ変わった。

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