米に完敗も敵将うならせた 手応え「東京五輪はメダル狙える」

[ 2016年8月18日 05:30 ]

リオ五輪<女子バスケ・準々決勝(日本・米国)>第1Q、リバウンドのボールを競り合う渡嘉敷(左)

リオデジャネイロ五輪・バスケット女子 準々決勝

 女子の準々決勝が行われ、世界ランキング16位の日本は同1位で5連覇中の米国に64―110で完敗し、4強進出はならなかった。ただ、1次リーグで前回銀のフランスを破るなど3勝を挙げて快進撃を続け、女王相手にも前半は互角。相手の名将オリエンマ監督を「よく訓練され、タフでスキルがある」とうならせた。

 見せ場は第2クオーターだ。一時は28―40と引き離されたが、残り3分余りから栗原、吉田の連続3点シュートなどで追い上げ、残り1分29秒で渡嘉敷が決めて46―48。ここから本気になった米国の「強烈過ぎる」(渡嘉敷)猛攻に屈したが、女王を本気にさせた。

 96年アトランタ大会の7位以来となる大躍進。これまで上背で劣っていたチームを救ったのは1メートル93の渡嘉敷だ。大型だが俊敏でシュートエリアも広い。高校時代から「日本のバスケット界の歴史を変える」と評された逸材は本場米国の最高峰リーグ、WNBAでもまれ、日本の大黒柱へと成長を遂げた。4年後の東京五輪のメダルという目標が現実味を増し、渡嘉敷は「最高の舞台で最高の相手と試合ができた。全てを出しきった。東京五輪はメダルを狙えると思う」と言い切った。

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