五輪表彰式でブーイング ブラジルと対戦の仏選手に

[ 2016年8月18日 00:49 ]

 16日に行われたリオデジャネイロ五輪の男子棒高跳びの表彰式で、地元ブラジル選手に一騎打ちの末敗れ、銀メダルに終わったフランスのルノー・ラビレニ選手(29)に観客が激しいブーイングを浴びせた。国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は「ショッキングな行為。受け入れられない」と強い不快感を表明した。

 リオ五輪では、自国ブラジルの選手に熱狂する半面、対戦相手に露骨なブーイングをする、サッカー観戦のような応援スタイルが目立っている。

 ラビレニ選手は表彰式で頭を抱え、優勝したブラジルのダシルバ選手に慰められた。大会組織委員会は「五輪でのブーイングは正しくない。観戦の心得を啓発したい」としている。

 ラビレニ選手は世界記録保持者で五輪2連覇を狙っていた。前日の試合でもブーイングを浴び「多くの国で試合をしたが、こんな観客は初めて。フェアプレーへの尊敬がない」と憤っていた。(共同)

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2016年8月18日のニュース