奥原希望 後輩・山口の奮闘刺激に逆転「私も力を出し切ろうと」

[ 2016年8月17日 09:56 ]

山口茜との日本人対決を制し、日本勢初の4強入りを果たした奥原希望(AP)

リオデジャネイロ五輪バドミントン・女子シングルス準々決勝 奥原希望2―1山口茜

(8月16日)
 コートに入る前に感謝の言葉をつぶやき、四方にお辞儀をしてからコートに入る。「この特別な舞台で仲間と闘えることは凄くうれしいこと」と、山口との日本人対決で注目を集めた準々決勝でも、奥原はいつもと変わらずルーティンを行い平常心を忘れることはなかった。

 「ガチンコで戦えればいいという私の思いが、最初ぎこちなくなってしまった」。そう振り返った第1ゲームこそ硬さが目立ち、ここまで国際大会5試合で一度もゲームを落としたことのない相手に、いきなり先制された。それでも「茜(山口)ちゃんが凄く強くて。私も力を出し切ろうという気持ちになった」と、後輩の踏ん張りを前に、自身もギアを切り替え、逆転につなげてみせた。

 日本人初の4強進出。「茜ちゃんもすごいいいパフォーマンスで、お互いの力を出しきれたいい試合になったと思います」と健闘を称えあったが、「もっと上を目指しているので満足せずに、次に備えたい」と余韻に浸っている時間はなかった。「きょうみたいな試合が続きますし、みなさんの応援を借りて一球一球私らしいプレーを続けたい」。目標の頂点を見据え、力強く言い切った。

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