卓球日本女子 涙の銅メダル 愛「本当に苦しいオリンピックでした」

[ 2016年8月17日 01:50 ]

銅メダルを決め、抱き合う(左から)福原、石川、伊藤

リオデジャネイロ五輪第12日卓球女子3位決定戦 日本3―1シンガポール

(8月16日)
 卓球女子団体の3位決定戦が16日に行われ、日本はシンガポールと激突。第1試合を落とした日本だが、その後3試合連続で制し、3―1で勝ち、ロンドン五輪の銀に続いて、2大会連続メダルとなる銅メダルを獲得した。

 「メダルが獲れてよかったです」と笑顔で話した石川佳純(23=全農)は、感極まって涙を流した。シングルスではまさかの初戦敗退。団体戦では結果を出したかったが、「4年前とは違う自分を見せたかった」と自分の成長を実感するための団体戦でもあった。

 何を聞かれても涙が零れ落ちる福原愛(27=ANA)は「足を引っ張ってばかりで…みんなに感謝しています」と話してまた涙。シングルスではメダルに手が届く位置にいながら勝てなかった悔しさと銅メダルの嬉しさという複雑な気持ちが相まって「本当に…苦しい…オリンピックでした」と言葉を絞り出すように話した。

 シングルスの準決勝で敗れてから、3位決定戦、そして団体戦の準決勝の2試合、そしてこの日の第1試合、負けが続いたが「ダブルスは死ぬ気で勝ちにいった」と伊藤美誠(15=スターツ)と大きな勝ちを奪った。

 そして、「前回負けている相手なので向かっていきました」とは、勝って銅メダルを決め満面の笑みの伊藤。「絶対にメダルを取るという目標を立てていて、この3人でメダルが取れてすごくうれしい」とこの日の日本の勢いそのままに、元気に話した。

 村上監督は点数を付けるなら「70点くらい」と少々厳しかったが、「東京(五輪)に向かってまだまだ頑張れる。期待できる」と視線は早くも4年後を向いていた。

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