“美女アスリート”クリシナ選手の参加禁じる 国際陸連、容認から一転

[ 2016年8月14日 07:35 ]

 国際陸連は13日、国ぐるみのドーピングが発覚したロシアのリオデジャネイロ五輪参加問題で、個人資格で出場を認めた女子走り幅跳びのダリア・クリシナ選手の参加資格を一転して取り消し、出場禁止を決めた。国際陸連関係者は「ドーピングに関する新たな情報に基づき、資格に疑義が生じた」と理由を説明したが、詳細を明らかにしなかった。

 チームとしてリオ五輪出場を禁じられた陸上のロシア代表では唯一の出場選手だった。同選手は不服としてスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴し、裁定は14日にも出る。女子走り幅跳びの予選は16日に行われる。

 国際陸連はドーピング問題でロシア陸連を資格停止とする一方、米国に活動拠点を置くクリシナ選手に対しては、国旗や国歌を使えない「中立選手」として国際大会への出場を認めた。

 同選手は自身のフェイスブックを通じ「米国に3年住み、抜き打ち検査も受けている。自分はクリーンな選手で何度も疑いの余地がないことを証明している」と訴えた。ロシア・オリンピック委員会のジューコフ会長は国際陸連の対応を「選手をばかにしている」と強く非難した。(共同)

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2016年8月14日のニュース