金藤 200平泳ぎで金メダル!「信じられない」岩崎恭子以来6大会ぶり

[ 2016年8月12日 10:20 ]

女子200平泳ぎで金メダルを獲得した金藤(AP)

リオデジャネイロ五輪競泳

(8月11日)
 女子200メートル平泳ぎ決勝で、金藤理絵(27=Jaked)が2分20秒30で金メダルを獲得した。日本女子の同種目での金メダルは1992年バルセロナ大会の岩崎恭子以来6大会ぶり。

 課題としていた前半は横一線で食らいつくと、得意の後半でペースをつかみ逃げ切った。「どんな結末になっても今回が最後」と決めた舞台で、世界ランキング1位の貫録を見せつけた。

 レースを終え「信じられない」と感極まった様子の金藤。自身の持つ日本記録更新はならなかったが「最低限の目標を達成できてよかった」と笑顔を見せた。

 08年北京五輪で7位入賞したが、12年ロンドン五輪は出場を逃した。14年には引退も決意した。しかし、東海大時代から10年間指導を受ける加藤健志コーチから「周りはみんなおまえのことを考えているのに、何でおまえは自分のことしか考えないんだ」と言われ、半ば投げやりな気持ちで続行。それでも支えてくれる人に最後の雄姿を見せよう、と戦う覚悟を決めた。

 誰よりも練習を重ね、4月の代表選考会では2分19秒台をマーク。金メダル最有力候補に浮上していた。

 「加藤コーチのことを信じ続けてきて本当によかった」と2人の歩みを振り返ると感極まった様子。「仲間や家族、そして加藤コーチの家族にも応援してもらえ、だからこそ世界の頂点狙ってやってこられたと思います」と感動と感謝で声を震わせた。

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