【内村夫人・千穂さん 独占手記】「こうちゃん、本当におめでとう」

[ 2016年8月12日 05:30 ]

内村の優勝が決まった瞬間、次女の千翠ちゃんを抱きながら涙ぐむ千穂夫人(中央)

リオデジャネイロ五輪体操・個人総合決勝

(8月10日 リオ五輪アリーナ)
 体操の男子個人総合で五輪連覇を達成した内村航平は、12年11月11日に千穂さん(27)と結婚した。王道を歩み続ける内村を支えてきた愛妻は、2人の娘とともに都内のコナミスポーツクラブ本社で逆転戴冠を見届けた。本紙に寄せた独占手記で、キングの知られざる素顔に迫る。

 こうちゃん、本当におめでとう。凄くうれしくて、感動して、ホッとしています。「世界で一番、練習している自信がある」と言うほど努力をしてきて、それが実ったことがうれしくて、ちょっと泣いてしまいました。一番欲しかった団体の金メダルも獲れたし、本当にお疲れさまでした。

 一緒に生活していると、体操界の歴史に名前を刻む選手という感じはしないんです。家ではいたって普通。ただ、集中力は凄いですよね。家ではタブレットで体操の動画ばかり見ています。

 試合の後、自分の演技を見て「ここが悪かった」って反省していたり、自分と同じ技をやっている外国選手の演技を見ていたり。体操のことを考えると何も耳に入らないみたいで、食事中に箸が止まったり、5回くらい呼んでも聞こえていない時だってあります。

 体操選手として、だけではなくて、パパとしても頑張ってくれています。2人の娘のおむつも替えてくれるし、お風呂にも入れてくれる。家族で出かけることはあまりありませんが、家で子供と遊んでいます。

 今はうるさいことにも慣れたみたいで、試技会の前の日でも子供たちと一緒に寝ています。パパが体操選手なのは長女はもう分かっていて、跳馬の前のルーティンもまねするし、「おりんぴっくがんばってね」と言っていました。

 以前と比べて、食生活も変わりました。昔は「肉が食べたい」と言っていたけど、最近は「肉より魚の方がおいしいよね」と魚をよく食べています。野菜嫌いって言われますけど、サラダだって食べていますよ。好物はカレーですね。毎日カレーでもいいって言っているくらい。どろどろの具がいっぱいの中辛のカレーが好きなんですよ。

 「日本に帰ったらこき使ってください」って言っていたと聞きましたが、こき使うなんてとんでもない!帰ってきたら、まずはゆっくり休んでほしいです。疲れが抜けたら、いっぱい子供と遊んであげてほしいですね。

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