九重部屋の関取衆「寂しい」…親方死去で初めて心境吐露

[ 2016年8月4日 05:30 ]

九重部屋 部屋頭の千代鳳

 大相撲の九重親方(元横綱・千代の富士)が7月31日に死去したことを受け、所属部屋の関取衆が3日、現在の心境を初めて述べた。部屋頭の幕内・千代鳳は「寂しいです。今の地位に自分がいるのは師匠のおかげ。師匠じゃなかったら伸びていなかった」と感謝。生前時には「おまえが引っ張っていけ」と激励されていたそうで「九重部屋のみんなに“こういう関取になりたい”と思ってもらえるように頑張りたい」と自覚たっぷりに話した。この日正式に元大関・千代大海の佐ノ山親方が年寄「九重」を襲名して部屋を継承することが発表され、それに伴い千代鳳が「佐ノ山」を取得することも決まった。

 十両・千代大龍は「1場所で幕内に戻って少しでも恩返しができるように頑張りたい」と復活を誓い、十両・千代丸は「まだ現実として受け止められない。関取でいられるのも師匠のおかげです」といまだに信じられない様子。稽古場で厳しい言葉を掛けられたことには「それも愛情だった。厳しくも優しい方でした。苦になったことは一回もなかった」と振り返った。

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2016年8月4日のニュース