松山千春 九重親方を叱咤した過去 国民栄誉賞決定に「もらっておけ」

[ 2016年8月1日 09:31 ]

親交の深かった九重親方をしのんだ松山千春

 国民的な人気を集めた元横綱・千代の富士の九重親方(本名秋元貢、享年61)の急逝に、各界から上がった追悼の声。現役時代から親交が深かった歌手の松山千春(61)は31日放送のNACK5「松山千春 ON THE RADIO」(日曜後9・00)で、九重親方が国民栄誉賞の受賞が決まった際のエピソードなど多くの思い出を披露した。

 九重親方とは同じ1955年生まれで、同じ北海道出身。冒頭で訃報を報告すると「7月31日がヤツの命日になってしまいました」とポツリ。互いを「千春、貢」と呼び合い、一報が届いた際には「嘘だろ、お前。非常に残念で、ショックだったいえばショックだった」と盟友の死を簡単に受け入れることができなかったという。

 また「やんちゃなヤツでねえ」と、札幌・ススキノでお店の女性にドッキリを仕掛けた親方の茶目っ気を明かしたほか、国民栄誉賞受賞が決まった際の2人のやりとりを披露。「俺、もらっていいのかな」と、とまどう親方を、松山が「いいべよ、お前。俺の周りで声が掛かるのはお前しかいない。もらっておけ」と叱咤したことをしみじみ話した。

 最後は声を絞り出すように「バカか、貢!お前はやることがまだいっぱいあっただろ。悔しくてたまらないよ。同い年の中で貢が先に死ぬなんてもったいない」と思いを吐露。「冥福は祈らんよ。お前の記録、とった相撲、記憶は俺たちの中でずっと残り続ける。ちょっとだけ休んどいてくれよ」と、最後まで“千春流”でしのんだ。

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2016年8月1日のニュース