【親方衆から悼む声】本当に強かった…手が届かない偉大な横綱

[ 2016年8月1日 05:30 ]

元横綱千代の富士の九重親方

元横綱千代の富士・九重親方死去

 ▼尾車親方(元大関・琴風) 年齢は2つ上、まさに戦友でした。初顔は78年夏、私が寄り切りで勝ち、その後5連勝しました。すると突然、佐渡ケ嶽部屋に出稽古に来るようになりました。東京にいても、巡業にいてもいつも胸を合わせました。そして、その後は11連敗です。本当に強かったです。これからは協会のご意見番としてアドバイスをいただきたかっただけに残念です。

 ▼春日野親方(元関脇・栃乃和歌) 手が届かない偉大な横綱と対戦できたことは忘れられない。初めて対戦した時の立ち合いの鋭さ、速さは、今までにない感覚だった。

 ▼芝田山親方(元横綱・大乃国) 体重は圧倒的に自分の方が多かったが、力が強かった。(連勝を53で止めた一番について)優勝がかかった一番ではなかったが自分のプライドもあった。負けっ放しで自分のプライドもあった。何とかしないとと思って臨んだ結果だった。当時は横綱に千代の富士がいて同部屋の北勝海がいて一門が違う大乃国がいた。そういう相手がいたから土俵を沸かせられたのではないかと思う。

 ▼浅香山親方(元大関・魁皇) 北の湖理事長もそうだったが、九重親方も相撲界のためにと思って無理をされていたのだと思う。九重親方の1000勝は私のものと比べるものではない。九重親方の体で大きな体の相手を倒したのは凄い。レベルが違う。

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2016年8月1日のニュース