【内藤雄士の目】スイング修正しショット安定した谷原

[ 2016年8月1日 05:30 ]

米男子ゴルフツアー全米プロゴルフ選手権最終日

(7月31日 米ニュージャージー州スプリングフィールド・バルタスロールGC=7428ヤード、パー70)
 谷原は初日からショットが凄く良い。ドラコン王の安楽拓也プロの助言をもとにスイングを修正したことが好結果を生んでいるようだ。

 もともとは左足体重で構えて、体重移動せず振り抜いていた。今はアドレスの体重の配分がほぼ5対5。ジャック・ニクラウスのようにバックスイングの始動で顎を右に動かす「チン・バック」をして体重を完全に右サイドに乗せていき頭を球の右側に残したまま「ビハインド・ザ・ボール」の形でインパクトしている。

 安楽プロからは「脱力」も学んだ。前傾姿勢を変えず腕は力を抜いて柔らかく使ってフィニッシュまで振り切っている。腕を使わないからインパクトでクラブを操作する動きがなくなり、結果的にフェアウエーキープ率が高くなっている。

 谷原はパットのうまさにも定評がある。パットにおける彼の長所はアドレスとインパクトの時の両肩の位置が変わらないところ。体は動かずにパターのヘッドがスムーズに動いている。インパクト時に左肩が上がることは厳禁とされるが、そういう動きが全くない。

 天候不良で日程が変更されたが、米ツアーを主戦場とする松山は日常茶飯事で慣れているし、谷原や池田も海外の経験が豊富なので影響はないだろう。日本人3人は決勝ラウンドでも良いプレーを見せてくれるはずだ。 (ツアープロコーチ)

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2016年8月1日のニュース