【内藤雄士の目】3人ともショット好調 決勝Rも対応できる

[ 2016年7月31日 05:30 ]

8番ホール、ティーショットをする松松山(AP)
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米男子ゴルフツアー全米プロゴルフ選手権第2日

(7月29日 米ニュージャージー州スプリングフィールド・バルタスロールGC=7428ヤード、パー70)
 メジャーで日本人が3人もトップ20に入っていることは本当に凄い。しかも天候などでラッキーが重なったからではない。雨でグリーンで球が止まりやすくなったことが日本人に有利に働いたのかもしれないが、3人とも素晴らしいゴルフで上位に顔を出しているのだから称賛に値する。

 池田はショット、パットとも好調だ。長いパットが入ったし、グリーンで球が止まりやすい状況を利用してピンをデッドに狙う作戦も良かった。

 彼のスイングはバックスイングでクラブを少しアウトサイドに上げてトップでループさせた後ダウンスイングでクラブを落下させてプレーンに乗せる。一見個性的だが、プレーンに乗せてからはほぼフェースローテーションを行わないので大きなミスが出にくい合理的な打ち方だ。調子が悪いとダウンスイングで少しクラブが寝て下りてくるが今年は安定している。

 松山は序盤でイーグル、バーディーを奪って良い流れになった後、原因は分からないが、スイングのタイミングが乱れた。ただスイングのメカニズムの根本的な部分は良い状態なので大きく崩れることはなかった。

 谷原は初日に引き続きショットの精度が非常に高かった。球が不規則に動くポアナのグリーンに慣れてきたのだろう。パットが決まり始めたので好スコアにつながった。

 メジャーでは決勝ラウンドになるとピンポジションが難しくなるが、3人ともショットが好調なので対応できると思う。(ツアープロコーチ)

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2016年7月31日のニュース