松山、復調の60台 メジャー初日では今季初「まあ良かった」

[ 2016年7月30日 05:30 ]

3番でバーディーを決めギャラリーの声援に応える松山

米男子ゴルフツアー 全米プロゴルフ選手権第1日

(7月28日 米ニュージャージー州スプリングフィールド バルタスロールGC=7428ヤード、パー70)
 今季のメジャー最終戦が開幕し、松山英樹(24=LEXUS)は3バーディー、2ボギーの69で回り、1アンダーの21位につけた。今季、メジャーで初日60台のスコアをマークするのは初めてで、初日アンダーパーもマスターズの71(パー72)以来。池田勇太(30=日清食品)はイーブンパーの70で回り36位、谷原秀人(37=国際スポーツ振興協会)は1オーバーの71で55位だった。65をマークしたジミー・ウォーカー(37=米国)が5アンダーで首位発進した。

 松山らしさが戻ってきた。メジャー初日で60台の好スコアをマークするのは今季初。首位とは4打差のスタートを切り、「初日としてはまあ良かったんじゃないかと思う」とまずまずといった調子だった。

 朝露が残る午前7時20分に10番からスタート。12番パー3でピン奥から5メートルのバーディーパットを1メートルオーバーさせると、パーパットもカップに嫌われ3パットのボギーが先行した。グリーン上でストレスをためる展開が続いたが、15番で2・5メートル、16番で左から2メートルのパーパットをしぶとく沈め、「パッティングの感じは悪くなかった。入ってくれて良かった」とここからギアを上げた。

 17番パー5はピンまで残り63ヤードの第3打がピン奥に落ち、そこからバックスピンでピン手前50センチにピタリ。大歓声を浴びながらバーディーを奪うと、18番パー5はピンまで残り245ヤードを3Iで2オンに成功。2パットのバーディーで息を吹き返し「15、16番のパーセーブがバーディーにつながった」とうなずいた。

 今週からアイアンを4月のマスターズなどで使用していたものに戻した。「(替えたのは)気分転換ですよ」と言うが、慣れ親しんだアイアンでパーオン率は83・33%(全体6位)をマーク。「スイングは良い方向に行っている」とフェアウエーキープ率は71・43%(同14位)と効果は絶大だ。

 この日は母校、東北福祉大ゴルフ部の阿部靖彦監督が応援に駆けつけた。メジャーは直近2試合で予選落ちと苦しんでいるが、「心配するような様子じゃない。パットが入らなかったから“おまえはちゃんと打ってるけど、カップが逃げてるんじゃないか”と言ったら“そうなんですよ”って言ってたよ」とのやりとりを明かした。やや不完全燃焼だったグリーン上も「ラインとタッチが合えば入ってくれる」と頼もしい。週末の優勝争いへ、勝負の第2ラウンドを見据えた。

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2016年7月30日のニュース