五輪移動で卓球界初ビジネスクラス!愛&佳純ゆ~ったり金フライト

[ 2016年7月24日 07:00 ]

卓球日本代表。下段左から伊藤、福原、石川。上段左から吉村、丹羽、水谷。 

 メダル獲りへ快適移動だ。リオデジャネイロ五輪卓球代表の石川佳純(23=全農)、福原愛(27=ANA)、水谷隼(27=ビーコン・ラボ)ら男女6選手が、リオデジャネイロへの往復全区間でビジネスクラスに搭乗して移動することが23日、分かった。五輪での移動便で上位クラスを利用するのは卓球界では初めて。片道約30時間を要する移動の疲れを軽減し、メダル獲得の可能性を最大限に高める。

 メダル獲得に向け、全面バックアップだ。代表6選手がビジネスクラスに搭乗する一方、同便で移動する監督やコーチはエコノミークラスとなる見込み。まさに選手のための措置で、女子の村上恭和監督は「ロンドン五輪の(女子団体)銀メダルの効果もある。ビジネスの移動でもいいのではないか、という話を協会内で進めてきた」と経緯を説明した。

 日本からブラジルへの移動は直行便がない。今月29日に出発する卓球の代表選手団は、まずは12時間をかけてフランクフルトへ移動。約5時間半のトランジットを経て、再び約12時間をかけて決戦の地へと移動する。一般的に太陽を追い掛ける西回りの方が時差ぼけの症状が軽いとされているが、それでも計30時間の移動の負担は多大。そのため協会を挙げて選手をサポートすることになった。

 五輪の選手団は基本的に往復ともにエコノミークラスを利用することになっている。しかし競技団体によっては懐具合や大会での期待度に合わせ、独自に上位クラスを利用している。今大会でもメダルラッシュが期待される体操男子代表やサッカー男子代表は、ビジネスクラスで移動した。

 世界ランキング上位を並べた今回の卓球代表は、男女ともに過去最強の呼び声が高い。女子団体が銀を獲り、日本に卓球熱をもたらしてから4年。石川も「金メダルを目指して攻めるプレーをしたい」と意気込んでおり、アップグレード効果でメダルの色もグレードアップしてみせる。

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2016年7月24日のニュース