池田13オーバー終戦も前向き 全米プロ、リオにつなげる

[ 2016年7月18日 05:30 ]

18番、ロングのパーパットを決めてギャラリーの歓声に応える池田

米男子ゴルフツアー 第145回全英オープン最終日

(7月17日 英国トルーン ロイヤルトルーンGC=7190ヤード、パー71)
 第3日を終えて通算7オーバーの65位だった池田勇太(30=日清食品)は4バーディー、6ボギー、2ダブルボギーの77で回り通算13オーバーで大会を終えた。80位で出た市原弘大(34=フリー)は2日連続の78で通算18オーバーで終戦。第3日終了時点でヘンリク・ステンソン(40=スウェーデン)が通算12アンダーで単独首位だった。

 最終ラウンドも全英らしい強風がコースを吹き抜けたが、池田は4バーディーを奪取し、難コンディションに一矢報いた。スコアこそ77と崩したが、「4つバーディーも取れたし、結果としては良かった」とさばさばした様子だった。

 この日は「スタート前から(次戦の)全米プロ選手権に向けてやろうと話していた」とキャディー、トレーナーらチームで話し合い、次戦につながる手応えを得るためにティーオフした。出だしの1番でピン手前15メートルからまさかの4パットでダブルボギーとしたが、「ボギーが来ても、ダブルボギーが来ても次に引きずらないように心掛けた。次のホールはバーディーを取ることだけを考えた」とメンタルは崩れなかった。

 難易度の高い後半も16番パー5は左ラフからの3打目をピン奥3メートルにつけてバーディーを奪うと、17番もグリーン右バンカーからのアプローチを1メートルに寄せてナイスパー。18番も残り130ヤードの第3打をピン奥3メートルにつけ、パーセーブ。同学年で池田のプレーを観戦した塚田陽亮も「ナイスパー。上がり3ホールは非常に良かった」と仲間のプレーに拍手を送った。

 「五輪と全米プロの準備があるので」ときょう18日に帰国の途につき、万全の備えをしてから全米プロ選手権に乗り込む。その後はいよいよリオデジャネイロ五輪だ。人気低迷が指摘されて久しい男子ゴルフだが、昨年まで選手会長を務め、人一倍責任感が強い池田は「五輪が今後のゴルフ界にとって起爆剤となれば。そのためにはただ参加するだけではいけない」と結果が求められることは重々承知している。「全英で4日間戦って気持ちも上がってきた。うまく全米プロにつなげたい。それができれば、おのずと五輪にもつながってくる」。メジャー最終戦で大暴れし、リオへの弾みとする。

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2016年7月18日のニュース