松山空回り1オーバー「感覚は良いのに結果が良くなかった」

[ 2016年7月15日 05:30 ]

1番、ティーショットを放つ松山

米男子ゴルフツアー 第145回全英オープン第1日

(7月14日 英国トルーン ロイヤルトルーンGC=7190ヤード、パー71)
 メジャー第3戦が開幕した。日本男子初のメジャー制覇を狙う松山英樹(24=LEXUS)は3バーディー、4ボギーの1オーバーの72でホールアウトした。今平周吾(23=フリー)が3アンダーの68で回り、市原弘大(34=フリー)は2アンダーの69をマークした。谷原秀人(37=国際スポーツ振興協会)は1オーバーの72で回った。

 最終18番、7メートルのバーディーパットがカップに蹴られると、松山は大きく息を吐きだした。全英オープンらしからぬ穏やかな天候でスコアを伸ばした選手も多かったが、1オーバーの72でホールアウト。「初日オーバーパーは打ちたくなかったけど、仕方ない」と悔しさをにじませた。

 地元英国出身のマキロイ、マスターズ2度制覇のB・ワトソンと同組で回り、多くのギャラリーを引き連れた。3人とも1Wを握った1番パー4は松山だけフェアウエーを捉えると、グリーン手前から残り30ヤードの第2打をピン手前1メートルに寄せてバーディー発進した。4番パー5でもピンまで残り274ヤードをフォローの風に乗せて10メートルに2オンし、楽々バーディーを奪った。だが、5番パー3でティーショットをグリーン奥のカラーにつけると、パターでの寄せが2・5メートルショートした。これを決め切れずボギーを叩き、次第にパッティングに狂いが生じた。6番は1・5メートルのチャンスが決まらない。「グリーン上は悪くないのに入らない」と首をひねった。

 10、13番はパーオンできず、いずれも2メートルのパーパットを外したボギー。17番パー3では第1打を左のラフに曲げ、第2打もグリーンを越えて逆サイドのラフまで転がりスコアを落とした。第1打でフェアウエーを外したのは15番の1回だけでパーオン率も72%と悪くなかったが、パット数が32を数えた。「ティーショットはフェアウエーに行ってくれた。でもグリーンを狙うショットが感覚は良いのに結果が良くなかった。バーディーパットも入ってくれなかった」と反省点を並べた。

 8日にコース入り。9日に12ホール、12、13日は各18ホールを回り計48ホールを消化した。全英は4度目の出場で過去3回とも予選通過し、13年に6位に入るなど相性は良い。今年も例年同様コース近くの家を借りてキャディーやトレーナーらと滞在。ロンドンから日本人シェフを呼んで日本食に舌鼓を打ち、体力、精神の両面で英気を養っている。第2ラウンドは荒天の予報が出ているが「練習と試合での変化は今までより少ない。(第2ラウンドまで)時間があるので練習して調整したい」と巻き返しを期して練習場へ向かった。

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2016年7月15日のニュース