宇良“アクロバット相撲”出た、同期との全勝対決制す「ただ必死」

[ 2016年7月13日 16:16 ]

大相撲名古屋場所4日目

(7月13日 愛知県体育館)
 右へ左へ、ひらりひらり。十両の宇良が“アクロバット相撲”で、角界同期生の新十両・大輝との全勝対決を制して、4連勝を飾った。

 立ち合いで右へ大きく動いた。大輝が体格差を生かし、宇良を潜り込ませないようにしながら圧力をかける。徐々に追い詰められた宇良が土俵を反時計回りにほぼ1周したときには、土俵際でのけぞるピンチ。ここで土俵を割らないのが宇良だ。

 時計回りにひらりと方向を替えると、またしても土俵をほぼ1周。その間に態勢を立て直し、土俵中央で得意の低い姿勢になり相手の両腕をつかむと、その両腕を下に思い切って引っ張った。たまらず大輝はバッタリ。決まり手は引き落とし。

 宇良は「ちょっと計画とは違った。あとはただ必死だった。大輝君だから負けられないとうより、誰であっても負けたくない」と振り返った。

 大輝とは、ともに大卒で昨年の春場所で初土俵の同期。昨年名古屋場所の序二段優勝決定戦で敗れた以外の4番は宇良の全勝となった。

 幕下では、西7枚目の小柳が竜電を激しい突き押しで下して、デビューからの連勝(優勝決定戦を除く)を16に伸ばした。小柳は昨年、8月の世界相撲選手権重量級を制し、全日本選手権ではベスト8。新たに導入された三段目付け出し制度の最初の適用者の1人となり、春場所で初土俵。いきなり三段目で優勝すると夏場所でも幕下優勝し、ホープとして期待されている。

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2016年7月13日のニュース