内村 リオ五輪V奪回へ早起き「5時には起きないと」

[ 2016年7月2日 05:30 ]

コナミスポーツ・リオ五輪壮行会を終え、駆けつけた社員とハイタッチする体操代表・内村

 早起きがV奪回につながる。体操男子の内村航平(27)らコナミスポーツに所属するリオデジャネイロ五輪代表が1日、都内で壮行会に出席した。8月6日の男子団体総合予選は、現地時間の午前10時30分に開始。不慣れな時間帯に競技が行われることから、今後の国内合宿で午前から本番を見据えた練習を敢行する。04年アテネ以来の五輪制覇へ、朝から美しい演技を見せつける。

 体操ニッポンにとって、早起きは三文以上の徳があるに違いない。リオ五輪男子団体総合予選で日本が入った1班の競技開始は、現地の午前10時30分。主将を務めるキング・内村は、「こんな時間にやるのは高校の時以来だと思う。代表に入るようになってからはない」と言う。「10時30分から通し練習をするとかしないといけない」と今後の国内調整のプランを明かした。

 午前10時30分にトップパフォーマンスを出せる状態にするには、何時に起床すればいいのか。内村は「(白井)健三は若いから寝起きでもできるかもしれない」と笑うが、「5時には起きないと、試合ができる状態にはならない」と指摘する。予選は落下の危険性をはらむ、あん馬からのスタートで、より慎重な調整が求められる。都内で行われる9日の試技会は、10時30分開始予定。「数回、朝から通し練習をやっておけば自信になると思う」と話した。

 12年ぶりの金メダル奪回へ、予選の順位は重要だ。戴冠した04年アテネ五輪も、37年ぶりに世界一に輝いた昨年の世界選手権も予選トップ。予選から好演技を見せつけて日本の強さをアピールすることが、8月8日の決勝(午後4時開始)につながる。「リオでも予選1位通過が目標なんで」と内村。予選1、2位の国が一緒に回る決勝は1位の国が最初に床運動を行い、最後に鉄棒を実施。“栄光の架け橋”を再現するためにも、予選トップは譲れない。

 内村は団体総合の金メダルだけを見据えている。「五輪ではまだ金メダルを獲ったことがない。みんなが実力を発揮できれば、そんなに難しくないと思っている」。3度目の夢舞台。朝から全開のキングが、体操ニッポンを頂点に導く。

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