亜斗夢 首痛も67で今季2度目の首位発進!

[ 2016年7月1日 05:30 ]

<セガサミーカップゴルフトーナメント初日>10番、ティーショットを放つ重永亜斗夢

男子ゴルフツアースポニチ後援長嶋茂雄招待セガサミー・カップ第1日

(6月30日 北海道千歳市ザ・ノースカントリーゴルフクラブ=7167ヤード、パー72)
 ツアー未勝利の重永亜斗夢(27=ホームテック)が1イーグル、4バーディー、1ボギーの67で回り、タンヤゴーン・クロンパ(26=タイ)とともに首位に並んだ。昨年のこの大会は首痛で棄権。この日も首痛を抱えながらのラウンドだったが、4月の国内初戦・東建ホームメイト・カップ以来今季2度目の首位発進を決めた。
【第1R成績】

 最終9番で2メートルのバーディーパットを沈めて67をマークした重永は「たまたまです」と笑った。

 「朝から首が痛くて全く動かなかった」。コース到着後にはり治療を受けて少し改善したが、痛みを抱えたままスタートした。2ホール目の11番では首痛の影響で体が回らず第1打を右の池に入れてボギー先行。しかしイラ立つことなく「しようがない。この2日間は消化ラウンドだ」と開き直ったことが奏功した。

 13番で3メートル、16番で2・5メートルのチャンスを生かした。後半は「アドレナリンが出ていたのか痛みをあまり感じなかった」。1番パー4は残り122ヤードのラフから52度のウエッジで放り込んでイーグルを奪取。その後も2つスコアを伸ばした。

 首痛は「7、8年前」から悩まされている持病だ。疲れがたまったり、枕が合わなかったりすると痛みが出る。昨年のこの大会でも痛みがひどくなり棄権した。教訓を生かし、以降は遠征にもオーダーメードの枕を持参していたが、今回は忘れてしまった。「ホテルの枕は硬いのでTシャツを丸めて枕にしている」が、「朝起きたらガチガチに硬くなっていた」。第2日以降にも不安が残る中、「4日間やりたい」と、使い慣れたものを熊本の自宅から送ってもらうように頼んだ。

 4月の熊本地震で被害が出た熊本県菊陽町在住。8月下旬には日本ゴルフツアー機構の青木功会長、熊本県出身の永野らと被災地を訪れ、子供たちとスナッグゴルフを楽しむ計画だが、重永は「できれば関東の人気プロにも来てほしい。来週(日本プロ選手権)遼に頼んでみる」と石川にも参加を要請する意向だ。

 首位発進は今季2度目。前回首位に立った東建ホームメイト・カップ第1日は熊本地震が起きた4月14日。なかなか復興が進まない故郷に勇気をもたらすためにも今度こそ初優勝につなげたい。

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2016年7月1日のニュース