フェデラー 完全アウェーも“シンデレラボーイ”ウィリスに快勝

[ 2016年6月30日 01:36 ]

3回戦進出を決めたフェデラー(AP)

 テニスのウィンブルドン選手権は29日、英ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで第3日が行われ、世界3位で第3シードのロジャー・フェデラー(34=スイス)が世界772位のマーカス・ウィリス(25=英国)と対戦し6―0、6―3、6―4でストレート勝ちした。

 敗れたウィリスはテニスのコーチで生計を立てており、テニスプレーヤーとしての今年のシングルスでの獲得賞金はわずか292ドル(約3万円)。しかし、今大会の予選を勝ち抜き、1回戦では世界54位のリカルド・ベランキス(26=リトアニア)に6―3、6―3、6―4のストレート勝ちを収め一気に注目を浴びた。2回戦に進出したことで賞金も5万ポンド(約680万円)も手に入れた。

 この日は「夢の」センターコートでの試合。第1セットはなすすべもなく0―6で落としたが、第2セットの第2ゲームでようやくサービスゲームをキープするとガッツポーズ。会場の観客からもスタンディングオベーションで拍手を贈られていた。第3セットは観客からの応援に後押しされるように互角の展開も、第9ゲームをブレークされ、4―6で落とした。

 ▼フェデラーの話 今日のセンターコートは特別な場所だった。いつもとは異なる経験ができた。マーカスはコートにアグレッシブで素晴らしいエネルギーを持ち込んでくれた。よく戦ったと思うし、これからジャンプアップしていってほしい。まだ2回戦とはいえ、(自らの)コンディションは良好、芝には気を付けたい。
 

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