IOC ロシア全選手に五輪出場条件 国外検査で潔白証明

[ 2016年6月22日 05:30 ]

 国際オリンピック委員会(IOC)は21日、スイスのローザンヌでスポーツ界関係者を集めた会議「五輪サミット」を開き、組織的なドーピングで陸上チームのリオデジャネイロ五輪参加が禁じられたロシアについて、他の競技の選手にも国外の検査で潔白を証明するよう義務付けることを決めた。ケニアの全競技の選手にも国外での検査を五輪出場の条件とした。

 国際陸連は17日の理事会でロシア陸連の資格停止処分を解除しなかった。一方でロシア国外を拠点とし、ドーピングに関与していないことを証明できる選手に限り五輪などの国際大会への参加を申請できる規定を設けた。五輪サミットではこの決定を全面的に支持。IOCのバッハ会長は、国際陸連が特例でロシアの陸上選手にリオ五輪出場を認めた場合は、ロシア選手団の一員になるとの見解を示した。ロシア・オリンピック委員会のジューコフ会長は国際陸連の決定を批判し、スポーツ仲裁裁判所(CAS)への提訴を表明した。

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2016年6月22日のニュース