愛、佳純、美誠が…女子五輪戦士全滅 本番へ不安残す

[ 2016年6月18日 05:30 ]

女子シングルスで敗れた(左から)石川佳純、福原愛、伊藤美誠

卓球荻村杯ジャパン・オープン第3日

(6月17日 東京体育館)
 リオデジャネイロ五輪の女子代表3選手がシングルスで早々に敗退した。世界ランキング7位の福原愛(27=ANA)は1回戦で、世界ランキング4位の石川佳純(23=全農)と同10位の伊藤美誠(15=スターツ)は2回戦で敗れ、五輪で優勝候補に挙がる中国勢以外にも強敵が多いことが改めて浮き彫りとなった。この結果、男女の五輪代表6選手中5人が姿を消し、男子の同6位・水谷隼(27=ビーコンラボ)だけが8強に進出した。

 メダルへの道のりは険しい。五輪女子シングルス日本代表の2選手が早々に敗れた。深刻なのは福原だ。世界ランキング18位、香港の帖雅娜(チョウガナ)に1―4で完敗。今季の香港勢との対戦は4戦全敗と相性が悪く、8月の大舞台へ不安を残した。

 「(攻略は)オリンピックもあるので言えない。戦術を試合中に変更したが、相手が慣れてからの変更で読まれていた」

 せきぜんそくを発症した4月以降、目立った成績を残せていない。「症状はほぼゼロ」まで回復したものの、女子代表の村上監督は後遺症が不振の原因だと指摘した。

 「症状が出た後は、いい練習を積めていない。その状態で試合が続いている。7月はしっかり体調を整えてほしい」

 エースの石川は2回戦で世界ランク15位、台湾の鄭怡静(テイイセイ)にフルゲームで敗れた。過去9勝6敗の相手で「勝ったり負けたりする相手。五輪前に対戦できて良かった」と前向きなのがせめてもの救いだ。個人も団体も、五輪メダル争いのライバルが多いことが浮き彫りになり、「やっぱり敵はいっぱいいる」と村上監督。五輪前に残すツアーは次週の韓国オープンのみ。暗雲を振り払ってからサンバの国へ向かいたい。

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2016年6月18日のニュース