シャラポワの弁護士が声明、薬物は医療目的「処分軽減が妥当」

[ 2016年6月9日 22:19 ]

 女子テニスの元世界ランキング1位、マリア・シャラポワ選手(29)=ロシア=が国際テニス連盟(ITF)からドーピング違反で2年間の資格停止処分を受けた問題で、同選手の顧問弁護士のジョン・ハガティー氏は9日、禁止薬物メルドニウムの使用は、競技力向上のためではなく医療目的で「処分軽減が妥当」との声明を出した。

 シャラポワ選手はスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴する意向を表明している。ハガティー弁護士は同選手が1月から禁止薬物に指定されたことを知らなかった事実を強調した上で「不当に厳しい処分を残念に思う。彼女の違反は故意でなく、処分は2年より軽減されるべきだ。医療目的で摂取した明確な証拠がある」とした。

 シャラポワ選手にラケットを提供するヘッド社は同日、メルドニウムを禁止薬物に加えた世界反ドーピング機関(WADA)を批判する声明を発表。「競技力向上効果がある科学的な証明が不十分なのに禁止薬物に指定した経緯がある。問題のある処分決定だ」とし、今後も同選手との契約を継続する意向を示した。(共同)

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2016年6月9日のニュース