室伏2年ぶり日本選手権出る 最多タイの5大会連続五輪目指す

[ 2016年5月25日 05:30 ]

取材に応じる室伏

 陸上男子ハンマー投げで04年アテネ五輪金メダル、12年ロンドン五輪銅メダルの室伏広治(41=ミズノ)が24日、リオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねた日本選手権(6月24~26日、名古屋)に出場する意向を示した。2年ぶりの大会参加で、夏季五輪では柔道の谷亮子らと並ぶ日本人最多5大会連続の五輪出場を目指す。代表入りには原則的に77メートル00の五輪参加標準記録の突破が条件となる。

 84メートル86の日本記録を持つ室伏は20連覇を達成した14年日本選手権以来、試合から遠ざかっている。出場の意思を固めた理由に熊本地震を挙げ「競技者である以上はできる限り最後まで力を尽くしたい。そういった気持ちが被災地に届けば」と説明した。室伏は日本選手権の参加標準記録を突破しておらず、日本陸上競技連盟の強化委員会の推薦出場となる見通しだ。ただ、室伏は14年の日本選手権の記録は73メートル93。41歳の年齢に加え、近年は20年東京五輪・パラリンピック組織委員会の理事など競技外の活動が増えた。五輪切符は決して容易ではなく、「上手にやりながら、できる範囲で頑張ればいい」と述べた。

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2016年5月25日のニュース