白鵬 全勝対決に力みなし「いずれ顔を合わせますから」

[ 2016年5月20日 05:30 ]

NBAのブラッドリー・ビールからバスケットボールを贈られ笑顔を見せる白鵬(左)

大相撲夏場所12日目

(5月19日 両国国技館)
 白鵬は豪栄道を冷静に引き落として全勝を守った。立ち合いで左から張って右でかち上げたが、大関に左前みつを握られて珍しく後退。それでも、左に回り込んで逆襲すると、最後は相手がバランスを崩してバッタリと前に落ちて勝負あり。取組直後の土俵上でうつぶせに倒れた豪栄道の背中を1回転して受け身を取る余裕もあった。

 帰り際には来日中のNBAスター選手ブラッドリー・ビール(22)が支度部屋に訪ねてきて対面。自身も中学まではバスケット少年で熱烈なNBAファンだけに満面の笑みを浮かべた。大相撲を初めて観戦したビールも「横綱が勝ってくれてうれしかった。NBA選手みたいだ」と大興奮で「彼はセレブだと思うので僕の方が緊張したよ」と横綱のオーラに圧倒されていた。

 憧れのNBA選手と会ってテンションは上がったが、本業の話を振られると顔つきは真剣に。13日目の稀勢の里戦へ「どうこうないですよ。いずれ顔を合わせますから。(対戦が)早いか遅いかだけだから」と淡々と冷静に意気込んだ。

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2016年5月20日のニュース