サオリン負傷交代…初黒星 4年前と同じ韓国に1―3

[ 2016年5月18日 05:30 ]

<日本・韓国>右手の小指を負傷し交代した木村(右)

バレーボール女子 リオ五輪世界最終予選兼アジア予選 第3日 日本1―3韓国

(5月17日 東京体育館)
 ロンドン五輪銅メダルで世界ランキング5位の日本は同9位の韓国に1―3で敗れ、今大会初黒星となった。4年前に続いて五輪世界最終予選で宿敵に苦杯を喫した。また、エース木村沙織(29=東レ)は右手小指を負傷し、今後の影響が懸念される。4大会連続の五輪切符獲得を目指す日本は18日、同13位のタイと対戦する。

 4年前と同じ1―3の黒星。木村は「1セット目を取れなかったのが凄く響いた」と唇をかんだ。日本は第1セット、7―2と先行。3度のセットポイントをつかんだ。しかし、勝負どころで韓国のエース金軟景(キムヨンギョン)を止められず、競り負けると意気消沈。第2セットはサーブレシーブのミスや拾ったボールをお見合いするなど連係ミスも出て、あっさり落とした。第3セットこそ控え選手の奮闘で奪い返したが、最後は力尽きて1―3の完敗だった。

 サーブレシーブのミスが韓国の5本に対し、日本は8本。真鍋監督は「サーブレシーブを崩されたのが一番の敗因」と指摘した。日本の生命線であるレシーブやサーブでミスが多ければ勝てるはずはなかった。

 痛い黒星だ。ロンドン五輪最終予選では4戦目の韓国戦黒星が尾を引いた。結局4勝3敗でセット率の差で4番手を確保するヒヤヒヤの五輪切符獲得だった。あの苦い思いがよみがえる。さらに心配なのが第1セット途中、ブロックの際に右小指を痛めた木村だ。試合後の会見をキャンセルして病院に直行した。木村は「今日の負けを反省して、しっかり気持ちを立て直したい」と話したが、今後に不安を残す1敗となった。

 ▽バレーボール女子のリオデジャネイロ五輪への道 8チームの総当たり戦で(1)アジア4チームの中の最上位チーム(2)その他7チームの上位3チーム、に入れば出場権が与えられる。五輪出場は12チームで、既にブラジル、中国、セルビア、ロシア、アルゼンチン、米国、カメルーンの7カ国が出場権獲得。世界最終予選のプエルトリコ大会(5月20~22日)でもう1チームが決まる。

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2016年5月18日のニュース