寺本、2度目のNHK杯V 村上、杉原もリオ代表濃厚

[ 2016年5月4日 20:08 ]

体操NHK杯女子個人総合 床運動を終えガッツポーズをする寺本明日香

 体操のリオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねて個人総合で争うNHK杯は4日、東京・国立代々木競技場で開幕して女子が行われ、ロンドン五輪代表の寺本明日香(中京大)が合計115・050点で3年ぶり2度目の優勝を果たし、1・750点差で2位の村上茉愛(日体大)、さらに0・950点差の3位、杉原愛子(朝日生命)とともに、五輪代表候補となった。

 日本体操協会の塚原千恵子女子強化本部長は今大会の上位3人を軸に五輪を戦う考えを示しており、寺本の2大会連続の代表と村上、杉原の初代表が濃厚となった。6月の全日本種目別選手権を含めた代表選考会3大会の成績から、さらに候補4人を選出。試技会などを経て7月に最終的な代表5人が決まる。

 大会は4月の全日本選手権決勝の得点を持ち点に争われ、全日本2位の寺本はこの日、大きなミスのない演技で57・750点を出し、持ち点トップだった村上を逆転。村上は平均台で落下し、55・900点、前回優勝で大阪・梅花高2年の杉原は56・350点だった。

 最終日の5日は男子が行われ、既に代表に決まっている内村航平(コナミスポーツ)を除く最上位が五輪代表に決まる。

 ▼寺本明日香の話 楽しく笑顔でやろうとしたことが、結果につながった。ノーミスでやり切ったのが大きかった。ここは通過点。(団体で)メダルを狙える位置にあると思うので強化したい。

 ▼河崎真理菜の話 段違い平行棒の(演技の)質が良くなかった。(6位で)五輪を目指せる位置にいる。段違い平行棒は得意種目なので、(団体総合のチーム)貢献度で狙っていきたい。

 ▼宮川紗江の話 (11位。今後の候補選考で条件となる)12位以内に入れてほっとしている。大きいけがなく終われて良かった。よく粘ったと思う。個人総合で(候補に)入るのが目標だったけど、種目別があるのでそれに向けて頑張りたい。

 ▼内山由綺の話 (4位。平均台で落下し)目標はノーミスだったので、順位に関係なく悔しい。(6月の)種目別は今回より緊張すると思う。覚悟してやっていこうと思う。

 ▼杉原愛子の話 (昨秋の)世界選手権後に手術して、ここまで来られたのは先生、家族の支えがあったから。感謝の気持ちでいっぱい。

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