クリッパーズ 1回戦で姿消す 土壇場で決め手欠く

[ 2016年4月30日 16:14 ]

 NBAは29日にプレーオフ1回戦の3試合を行い、西地区4位のクリッパーズは敵地ポートランド(オレゴン州)で5位トレイルブレイザーズに103―106(前半48―50)で敗れて2勝4敗。クリス・ポール(30)とブレイク・グリフィン(27)の主力2人を故障で欠いた第5戦と第6戦をいずれも落として1回戦で姿を消した。この日は今季のシックスマン賞を受賞したジャマール・クロフォード(36)が32得点を挙げたが、残り1・5秒に同点を狙って放ったカットインからのレイアップは失敗。チームの3点シュートは16本中4本しか入らず、土壇場で決め手を欠いた。

 まだ地区決勝にさえ進出したことがないクリッパーズはここ5シーズン、西地区パシフィックで1位もしくは2位でポストシーズンに進出。13年シーズンからはドック・リバース監督(55)を迎えて強化を図っていたが、プレーオフでは地区準決勝の壁さえも突破できない状況が続いている。ロケッツと対戦した昨季の準決勝では3勝1敗から3連敗を喫して敗退。今季は不運にも主力2人の故障というアクシデントに見舞われ、ホームで連勝しながら4連敗となった。

 2年ぶりに地区準決勝に駒を進めたトレイルブレイザーズはダミアン・リラード(25)が28得点、C・J・マッカラム(24)が20得点とガードの二枚看板が活躍。チームの3点シュートはクリッパーズとは対照的に32本中14本成功させるなど“長距離砲”の優劣が勝負を分けた。スパーズに移籍したラマーカス・オルドリッジ(30)ら昨季の先発の5人のうち4人が抜けて迎えた今季だが堂々と“ベスト8”に進出。準決勝ではステファン・カリー(28)を右膝の故障で欠いている1位ウォリアーズと対戦(今季1勝3敗)することになった。

 東地区2位のラプターズも敵地インディアナポリス(インディアナ州)で7位ペイサーズに83―101(前半44―40)で敗れて3勝3敗。カイル・ラウリー(30)は10得点、デマー・デローザン(26)は8得点と主力2人がまたしても精彩を欠き、チーム史上初となる7試合制でのシリーズ制覇は地元トロントでの最終第7戦に持ち越された。

 ペイサーズはポール・ジョージ(25)が40分出場して21得点を挙げるなど先発5人が全員2ケタ得点をマーク。後半は61―39と圧倒し、第3Q終盤から連続18点を記録して勝負を決めた。

 東地区3位のヒートは敵地シャーロット(ノースカロライナ州)での第6戦に97―90(前半59―50)で勝利を収めて3勝3敗。ドウェイン・ウェイド(34)が23得点中10得点を第4Qにマークし、ホーム・アドバンテージを奪い返して勝負を地元マイアミでの最終戦に持ち込んだ。

 04年に誕生したボブキャッツを前身とするホーネッツ(旧ホーネッツは現ペリカンズ)は、勝てばチーム初のプレーオフでのシリーズ制覇だったが惜敗。ケンバ・ウォーカー(25)がプレーオフ自己最多の37得点を稼いだものの、チームのリバウンド本数で31―46と後手に回って敗れ去った。

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2016年4月30日のニュース