入江 全体1位で決勝も満足せず「もう少しタイムを上げないと」

[ 2016年4月6日 05:30 ]

男子100メートル背泳ぎで決勝へ進出した入江

競泳リオデジャネイロ五輪選考会兼日本選手権第2日

(4月5日 東京辰巳国際水泳場)
 1つ目の代表切符に大きく近づいた。男子100メートル背泳ぎで入江陵介(26=イトマン東進)が53秒31をマークし、全体1位で決勝へ進出した。50メートルのターンは古賀に前を行かれたが、得意の後半でしっかり逆転した。

 「もう少しタイムを上げないと世界とは戦えない。決勝は52秒台を最低限出したい」

 好タイムを出しながら笑顔がないのは、理想が高いからだ。ロンドン五輪で計3個のメダルを手にしたものの、金には届かなかった。満たされていない思いをかなえるために、リオへ向けておなかを満たすことから自己改革を始めた。

 炭水化物を積極的に取る食生活に変え、半年で約4キロの増量に成功した。焼き肉を食べに行った際、以前は口にしなかったご飯を積極的に食べるようになった。「麺を食べて、ご飯も食べて、パンも食べている」。現在の体重67キロは、世界ランク1位に君臨していた14年と同じ数値。絶好調だった頃と同じ肉体を手に入れて戦う態勢が整った。

 6日の決勝は「世界に目を向けてタイムを狙う」と第一人者のプライドをにじませた。会心のレースで五輪に弾みを付ける。

 ▽男子100メートル背泳ぎ準決勝 (1)入江陵介(イトマン東進)53秒31(2)古賀淳也(第一三共)53秒49(3)金子雅紀(YURAS)53秒95

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2016年4月6日のニュース