白井「落ちちゃいました」あん馬で落下も9位通過

[ 2016年4月2日 05:30 ]

あん馬で落下も9位で予選通過した白井健三

体操 全日本選手権個人総合第1日

(4月1日 東京・国立代々木競技場)
 男女の予選が行われ、昨年の世界選手権代表の白井健三(19=日体大)は87・850点の9位で通過した。最初の種目のあん馬でまさかの落下とつまずいたものの、得意の床では唯一の16点台となる16・200点をマークした。男子は加藤凌平(22=コナミスポーツ)が90・150点で、女子は村上茉愛(19=日体大)が57・200点で首位通過した。決勝は3日に行われる。

 白井自身が「落ちちゃいました」と思わず苦笑いしたあん馬での失敗。最初の種目、そして演技順が6番目という状況で「いろいろ考えすぎた」ことで、ほとんど経験のないミスを犯した。それでも「元々、苦手種目だったので、12・750も出たと逆に思った。引きずらなかった」と切り替えは早かった。

 続くつり輪は「予想以上だった」という14・300点にまとめると、跳馬は15・300点の高得点。得意の床は最終種目で、体力面を考慮してH難度の「シライ3」は封印し、G難度の抱え込み宙返り「リ・ジョンソン」を披露したが、それでも他を圧倒する高得点。場内には感嘆のため息が漏れた。

 初の五輪選考会にも「あんまり関係ない」と気にするそぶりも見せなかった白井。「決勝もまたあん馬から。試練をもらったと思っている」と、どこまでもポジティブだった。

 ▽体操のリオ五輪代表選考 代表は男女とも5人。男子は内村が昨秋の世界選手権個人総合優勝で既に決定。全日本選手権の決勝得点を持ち点に争う5月のNHK杯で内村を除く最上位者を選ぶ。残り3人は6月の全日本種目別選手権を含む3大会の成績から、五輪の団体総合でチームに貢献できる3人を選出。ただし1人はNHK杯5位以内、もう1人は12位以内。女子はNHK杯上位3人と、団体で貢献度の高い4人の計7人を代表候補とし試技会などを経て7月に最終決定。

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2016年4月2日のニュース