藍、メジャー初首位発進!5バーディー67 ロフト変更で好結果

[ 2016年4月2日 05:30 ]

メジャー初の首位発進となった宮里藍(AP)

USLPGAツアーANAインスピレーション第1日

(3月31日 米カリフォルニア州 ランチョミラージュ ミッションヒルズCC=6599ヤード、パー72)
 宮里藍(30=サントリー)がメジャーで初めて首位発進した。前週3位の好調に加え、パットもさえ、ボギーなしの5バーディーで67をマーク。メジャーで首位に立つのは06年全米女子プロ選手権第3ラウンド以来となった。アサハラ・ムニョス(28=スペイン)も67を出し、首位タイ。大山志保(38=大和ハウス工業)は68をマークし、首位と1打差の3位と好位置につけた。

 宮里が輝きを取り戻した。ボギーなしの納得いくゴルフで2週連続の首位発進。しかもメジャーの舞台では自身初の好スタートとあって、満足度はさらに高まった。

 「凄くいいゴルフができた。パットも一日を通して入ってくれ、リズムよく回れた」

 6年前に世界ランク1位へと導いてくれたパットがさえた。1番の第2打でピンまで128ヤードを8Iで1メートルにピタリとつけてバーディー発進。2番も1・5メートルのバーディーパットを沈めると、5番では10メートル、6番で3メートルのバーディーパットをねじ込んだ。

 我慢の展開となった後半は15番で7メートルも残ったパーパットを沈め再び攻勢へ。最終18番パー5は第3打がピンに当たり、3メートルを入れてバーディーフィニッシュ。フェアウエーを外したのは14ホール中4ホール、パーオンを逃したのは4ホールだけとショットが安定した。加えて、ここ数年、悩まされたパットも「フィーリングもいいしラインも読めている」とパット数は27。両者がかみ合った。

 復調は偶然ではない。前戦からパターのロフト角を2度から4度に変更。インパクトでフェースがかぶり気味だったが、転がりが良くなった。加えて宮里には、かつてショットの大スランプも克服したように自らを信じる力がある。不振のさなかも悲観的な言葉を避け、自らを鼓舞してきたことが結果につながった。

 午前スタートで風が弱く、グリーンも柔らかい好条件だったとはいえ、メジャーで首位に立つのは06年の全米女子プロ選手権第3ラウンドまでさかのぼる。「パットはまだまだ日替わり。この位置から何度も崩れたことがある」。慎重な姿勢は崩さなかったが、海外メディアからのインタビューには「とにかくまた勝ちたい。それがメジャーなら最高」と応じた。12年を最後に遠ざかっている優勝へ。復活劇の幕が開いた。

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2016年4月2日のニュース