錦織3年連続ベスト8!昼夜逆転も「いいテニス」でストレート勝ち

[ 2016年3月31日 05:30 ]

気合の入ったガッツポーズを見せた錦織(AP)

マイアミ・オープン男子シングルス4回戦 錦織6―2、6―4バウティスタ

(3月29日 米フロリダ州)
 男子シングルス4回戦で世界ランキング6位の錦織圭(26=日清食品)は、同18位のロベルト・バウティスタ(27=スペイン)を6―2、6―4で破り、3年連続でベスト8進出を果たした。2、3回戦とは打って変わってこの日はナイトマッチ。試合終了が午後11時すぎとなった“昼夜逆転生活”も克服し、4大大会に次ぐ格付けのマスターズ大会初制覇に一歩前進した。31日(日本時間4月1日)の準々決勝では、世界16位のガエル・モンフィス(29=フランス)と顔を合わせる。

 昼でも夜でも錦織は強かった。試合が終わったのは日付も変わろうかという午後11時半ごろ。3試合連続のストレート勝ちに「いいテニスができた。夜の方が球が見えてクリアに打てた」と満足感を漂わせた。

 2、3回戦は午前11時ごろに始まる第1試合だった。それがこの日は午後9時以降の第6試合。前の試合が長引いたことで、結局試合開始は午後10時ごろにずれ込んだ。加えて試合を行うコートも変更になったものの、もろもろの変化を全く苦にしなかった。

 バウティスタにはこれまで全てクレーコートで3戦3勝。球足が速いハードコートでの初対戦では、さらに攻めの早さが生きた。下がりめに位置する相手に対して、どんどん前に踏み込んで22本の決定打を叩き込んだ。

 「特にバックの返球は浅かったし(相手が)後ろでプレーすることが多かったので中に入って打った」。第1セットは相手のサービスゲームを3度ブレークする圧倒的な展開。第2セットも第1ゲームをいきなりブレークし、試合の流れを決定づけた。

 錦織のツアー11勝に4大大会同様に上位選手が顔をそろえるマスターズ大会のタイトルは含まれていない。波乱続きの今大会で錦織より上位で勝ち残っているのは世界No・1のジョコビッチ(セルビア)のみ。初制覇へ、大きなチャンスであることは間違いない。

 次戦の相手モンフィスは軽快な動きで会場を沸かせるプレーをする。錦織は「守備が堅いので崩し方を考えたい」と警戒した。順当にいけば準決勝で当たるラオニッチ(カナダ)も全豪オープンで4強入りするなど今季は好調。8強入りした錦織だが、ここからハードルは一気に高くなる。

 ▽マスターズ大会 4大大会に次いで格付けが高く、年間9大会行われている。ツアーは09年から4大大会を頂点にしてATPマスターズ1000、ATP500、ATP250とピラミッド型の4段階構成となった。上位大会ほど世界ランクに反映されるポイントが高くなり、4大大会優勝者は2000点を獲得する。マスターズは優勝1000点、準優勝600点、4強360点、8強180点となっている。

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