桐生 五輪前に9秒台を!世界3位の男と同学年合同練習

[ 2016年3月15日 05:30 ]

陸上の世界室内選手権への出発前、取材に応じる桐生祥秀

 陸上男子100メートルで日本歴代2位となる10秒01の記録を持つ桐生祥秀(20=東洋大)が米国遠征のため成田空港から出発した。

 リオ五輪シーズンとなる今季初戦として、世界室内選手権(17日開幕、オレゴン州ポートランド)の60メートルに出場。「6秒5台の前半を狙いたい」と朝原宣治が持つ日本記録(6秒55)の更新と日本人初の決勝を狙う。

 その後はテキサス州で合宿を行い、昨年3・3メートルの追い風参考ながら100メートルで9秒87をマークしたテキサス・リレー(4月2日)に出場。「縁起がいい大会なんで今年も乗っかって、追い風参考にならずに9秒台で走りたい」と日本初の公認9秒台に意欲を示した。「今年は五輪がある。そこでしっかり勝負するのが目標。この遠征で課題と、いいところを見極めたい」。初の五輪を見据える20歳が、シーズンインと同時にロケットスタートを切る。

 ライバルから刺激を受ける。桐生は世界室内後、海外挑戦を支援する「安藤財団グローバルチャレンジプロジェクト」でテキサス州のベイラー大で20~30日に合宿。同大は桐生と同学年で昨夏の世界選手権男子100メートル銅メダリスト・ブロメル(米国)の練習拠点で、2人は合同でトレーニングを行う。「世界の3番と練習できるのは楽しみ」と桐生が言えば、同行する土江コーチは「プラスの刺激が入るでしょう」と話していた。

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2016年3月15日のニュース