彩香“丸ちゃん流”ウエッジショットでバーディー量産!2位浮上

[ 2016年3月13日 05:30 ]

2位でホールアウトし、リ・エスド(左)と抱擁する渡辺彩香

女子ゴルフツアー ヨコハマタイヤPRGRレディース第2日

(3月12日 高知県香南市 土佐カントリークラブ=6217ヤード、パー72)
 渡辺彩香(22=大東建託)がこの日のベストスコア66を出して、首位と2打差の2位に浮上した。オフに男子プロの丸山茂樹(46)から学んだウエッジショットでバーディーを量産。7バーディー、1ボギーの通算7アンダー、137から逆転を狙う。キム・ハヌル(27=韓国)が70で回り、通算9アンダーで単独首位をキープ。3打差の3位にイ・ボミ(27=韓国)がつけた。

 渡辺の看板は飛ばし屋だけじゃない。“丸山塾”で学んだ成果を発揮し、この日のベストスコア66をマーク。過去3年のうち2度予選落ちした苦手のコースで一変、首位とは2打差に浮上した。

 「1Wがうまくいってウエッジショットが多いのに(これまで)いいプレーができなくて凄く難しいイメージがあった。でも成長が感じられた」

 6217ヤードと総距離が長くないため、昨年のドラコン女王(263・6ヤード)にとっては有利に働くはずが、初日に71を出したのが8ラウンド目にして初めてのアンダーパー。それをこの日はさらに縮め、胸を張った。

 今年1月、米ロサンゼルス合宿で丸山に100ヤード以内のショットを徹底的に教え込まれた。アドレスから変え、「低くラインを出すイメージ」で振ることを意識。大好きな1Wばかりを打ち込んでいたが、一日中、ウエッジの練習に費やした日もあったという。

 成長の跡は連続バーディーで示した。2つスコアを伸ばして迎えた9番パー4。ピンまで105ヤードの第2打を52度のウエッジで1メートル弱につけてさらにスコアを伸ばした。フォローだった10番パー5はピンまで130ヤードの第3打を49度のウエッジで再び1メートルに寄せてバーディーを奪った。

 最終日は首位のキム・ハヌルと、3打差3位のイ・ボミに挟まれ最終組で回る。昨年、2勝を挙げ健闘した渡辺だったが、賞金ランクは6位。イ・ボミを筆頭に上位5人は外国勢に占められた。今年も開幕戦はテレサ・ルーが優勝。流れを止めるには今しかない。「去年、ボミさんと一緒にプレーしたことで課題が分かって100ヤード以内のショットにつながった。明日は優勝争いでもしっかり出せるようにしたい」。生まれ変わった渡辺が堂々と宣戦布告した。

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