久光製薬2季ぶり女王 中田監督“らしさ”忘れず「鬼の目にも涙」

[ 2016年3月13日 05:30 ]

優勝を決め、胴上げされる久光製薬・中田久美監督

 東京体育館で女子の決勝が行われ、レギュラーシーズン2位の久光製薬が3―1で同3位の日立に逆転勝ちして2季ぶり5度目の優勝を決めた。エースの長岡望悠(みゆ、24)がチーム最多となる23得点を決める活躍を見せ、2度目の最高殊勲選手賞に輝いた。

 2季ぶりの優勝に涙が光った。中田監督は3度宙を舞い、「諦めずにやってきて本当に良かった」と感無量の面持ち。第1セットを奪われたが、守備の良い日立を攻撃力で突破した。エース長岡が23得点中、10得点をバックアタックで決めるなど存在感を示した。

 今季は開幕直後に中田監督のヘルニア手術などもあり、チームとして不安定な時期もあった。レギュラーシーズン2位、上位6チームのファイナル6も3連敗と崖っ縁からはい上がった。今季4戦全敗の日立に勝ち「選手の頑張り、苦しみ、努力を見てきた」と指揮官。優勝後に涙を見せたことに触れられると「鬼の目にも涙と書かれるんですよね。書いてくださって結構です」と“中田節”も忘れなかった。

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