琴奨菊と稀勢の里が火花 本番さながら、佐渡ケ嶽部屋に緊張感

[ 2016年3月7日 17:32 ]

佐渡ケ嶽部屋へ出稽古に訪れた稀勢の里(右)と汗を流す琴奨菊

 大相撲春場所(13日初日・エディオンアリーナ大阪)で初の綱獲りに挑む大関琴奨菊がいる大阪府松原市の佐渡ケ嶽部屋に7日、大関稀勢の里らが出稽古した。両大関が火花を散らし、本場所さながらの攻防に見物客が詰めかけた稽古場に緊張感が漂った。

 琴奨菊は稀勢の里との10番で2勝8敗だったものの「立ち合いの感覚は悪くない」と言うように出足は鋭かった。大阪入り後、初めて関取衆と取り「土俵際の詰めの感覚はもう少し。調子を上げたい」と切り替えた。

 ライバルから「すごく重い」と評された稀勢の里は関脇嘉風とも9番取り、最初の一番を除いて8連勝と圧倒。順調な仕上がりぶりを示したが「これからだと思う。まだまだやれる気持ちがある」と引き締まった表情で話した。

 東西の前頭筆頭の琴勇輝と高安も相まみえた。琴勇輝は高安に対して1勝のみだったが、自己最高位で臨む春場所に向け「(状態は)悪くない。勝っても負けても取り切ったと言えるような相撲が取りたい」と話した。

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2016年3月7日のニュース