葛西3位!今季5度目表彰台 自身の最年長記録またも更新

[ 2016年3月6日 05:30 ]

3位となりガッツポーズで喜ぶ葛西紀明(AP)

 ノルディックスキーのW杯ジャンプ男子は4日、ポーランド・ビスワで個人第25戦(HS134メートル、K点120メートル)が行われ、43歳8カ月の葛西紀明(土屋ホーム)が合計265.4点で3位に入った。1回目に128.5メートルで4位につけ、2回目は最長不倒の134メートルをマーク。2月12日の個人第17戦以来、今季5度目の表彰台で再びW杯最年長記録を更新した。ロマン・クデルカ(26=チェコ)が269.0点で今季初勝利、通算5勝目を挙げた。

 うれしさよりも残念な気持ちが先に立った。「(今季総合優勝の)ペテル・プレブツに負けたなら許せるけど、クデルカに負けたとなると悔しい」と苦笑いを浮かべた。

 ベテランらしい調整力が光った優勝争いだった。ジャンプ台の着地点のすぐ先が急な上りになっている特殊な構造を確認するため、普段は休む本番前の試技で飛躍をした。「試技は失敗したけど飛んでおいて良かった」。貴重な1回の飛躍で得た感覚を生かし、2回目には最長不倒をマークするなど好結果に結びつけた。前人未到のW杯通算500試合出場まであと2つ。「まだまだいける手応えがある」と老け込む様子はなかった。

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