“チーム愛”一丸のリベンジ!「本当にうれしい、スッキリ」

[ 2016年3月3日 23:05 ]

女子準々決勝、ドイツに勝利し感極まる福原愛

卓球世界選手権・女子団体戦準々決勝 日本3―0ドイツ

(3月3日 マレーシア・クアラルンプール)
 勝利を決めた瞬間、福原愛(27=ANA)はその場にしゃがみこみ両手で顔を覆った。あふれ出る涙。前夜の1次リーグ・ドイツ戦で2敗を喫し、敗戦の責任を背負って流した涙とは違っていた。

 「本当に美誠と佳純ちゃんが頑張ってくれて、結果的に3―0で勝つことができて本当にうれしいし、スッキリしてます」

 舞台を決勝トーナメントに移し、再び巡ってきたドイツとの再戦。1番手・伊藤美誠(15=スターツ)が先勝し流れを引き寄せると、続く石川佳純(23=全農)も、前夜に苦杯をなめさせられた相手のエース・ソルヤを3―1で撃破。2―0とリードして3番手・福原に出番が回ってきた。「2対0で回してくれたので、いい雰囲気のまま、3対0で自分がしっかりと勝つという強い気持ちで臨みました」。

 その言葉通り、シルバーアイゼンを相手に11―6、11―5と連取し、1ゲーム失っても慌てず、最後は11―8で振り切った。

 試合後「きのうも負けはきょうの勝ち」とチームメートに語ったという伊藤は「初めてのトップバッターだったが、思い切ったプレーができた」と笑顔いっぱい。石川は「きのう負けた後にたくさんの方からアドバイスを頂いて、思い切り自分のプレーをすることができました。すごく満足です」と言葉を弾ませた。

 チーム一丸となってドイツにリベンジを果たし、準決勝に駒を進めた“チーム愛”。主将を務める福原は「きょうみたいな厳しい戦いを皆で勝ち抜くことができたので、自信を持って準決勝、頑張りたいと思います」と、先を見据えた。

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